先日、誤嚥(気道異物事故)を題材にした絵本の紹介を致しましたが、
誤嚥について改めて少し詳しく説明を致します。
誤嚥とは、本来なら食道を通って胃に送り込まれるはずの飲食物が誤って気管に入ってしまう症状です。飲食物を飲み込む力が弱かったり、飲み込む神経の働きが弱かったりすると起こりやすく、気道が完全に塞がれてしまうと5分程度で生命が危険にさらされてしまいます。
誤嚥を起こしやすい食べ物の代表として、
以下の物があげられます。
・あめ ・ゼリー ・こんにゃく
・ぶどう ・もち ・りんご
・プチトマト ・ポップコーン
・ソーセージ ・肉 ・チーズ
・そうめん ・マシュマロ
・団子 ・ウズラの卵
・ピーナッツなどのナッツ類
ただ、誤嚥はどのような物でも引き起こす可能性がありますし、
意外なものも誤嚥の事故に繋がっているケースもありますので、
子どもがしっかりと噛むという事を日常にするのが大切です。
もし、食べ物などが気道に詰まってしまい、
窒息状態になった場合の対処方法です。
・1歳未満の乳児の場合
○背部叩打法
大人の片方の腕に乳児をうつぶせに乗せ、手のひらで乳児のあごをしっかりと支え、もう一方の手のひらの基部で背中の真ん中を5回強めに叩いてください。乳児の頭は体より低く保ちます。
○胸部圧迫法
乳児を仰向けにし、後頭部と首をしっかり支えます。頭を体より低く下げ、指2本で胸の真ん中を5回強く圧迫してください。
・1歳以上の幼児の場合
○背部叩打法
子どもを抱きかかえて、頭を低くしてください。肩甲骨の間を、手のひらの付け根で5回叩いてください。
○腹部突き上げ法
子どもが驚かないように声をかけておいてください。後ろから大人が子どもをかかえるように両腕を回し、片手で握りこぶしを作り、子どものへその上あたりに当ててください。もう一方の手でこぶしを握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げてください。
※乳児、幼児共にどちらか片方の方法を試しても異物が除去できない場合には、
もう一方の方法を試してみてください。異物が出てくるまで2つの方法を交互に繰り返し行なってください。
文章だけですとわかりずらいと思いますので、
消防庁の応急手当WEB講習のリンクを貼りましたのでご確認ください。
Source: えんまる feed