咳が出ている為、学校を欠席した2年生のHちゃん。初めてのお預かりでした。 お家に行くと、恥ずかしそうに挨拶してくれました。おばあちゃんも「朝から緊張してるんだよ。」と言っていました。 慣れてくれるかなぁと心配しながらおばあちゃんから引き継いでお部屋に行きましたが、Hちゃんのお気に入りの物などを紹介してくれているうちに、いつのまにか緊張もなくなっていました。 色々話している中で、「先生、私ね、四つ葉のクローバーを見つける名人なんよ。」と、たくさんの押し花にされているクローバーを見せてくれました。そして、「一緒に探しに行こうよ。」と誘われました。 外出の許可をお母さんからいただいていたので、咳の様子を見ながら、行けそうだったら後で行こうと約束しました。 午前中は宿題を頑張ったり、本を読んだり、工作をしなが静かに過ごし、午後に外に出掛けました。 どちらかというと、お家の中では穏やかな感じのHちゃんだったのですが、外に出ると一変。とっても活発で、そのギャップにびっくりでした。 庭で見つけたカネチョロを素早く手で捕まえようとしたり、ダンゴムシを手に取り、「かわいい❤️」と言って、ダンゴムシについて教えてくれました。 虫だけでなく鳥や植物についても色々知っていました。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんと一緒に実際に体験して得た知識なんだなぁとわかり、素敵なご家族だなぁと思いました。 さて、いよいよ四つ葉のクローバー探しに公園に行きました。着いて30秒もしないうちに、「あったー!」と、早くも名人の本領発揮です。次から次へと見つけて、気づけば7枚もゲットしたHちゃんでした。(その間、私は1枚も見つけられないという、情けない結果でした…) 家に戻ると、「先生描いてあげるね!」と、公園で遊んでいる私を描いてくれました。絵の中には、たくさんの四つ葉のクローバーも描いてありました。描きおわると、「悲しい時はこの絵を見て笑ってね!」とプレゼントしてくれました。 更に、「先生に良いことがあるといいね!」と、さっき見つけた四つ葉のクローバーまで渡しくれました。 本来は病児のお子さんが楽しく過ごせるようにするはずの病児保育なのですが、今回は私がたくさんの優しい気持ちをHちゃんにもらうことになりました。ありがとうHちゃん! Hちゃんからのあたたいやさしい気持ち、みなさんにも届きますように。
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