食べ物を飲み込む際、食道に入らずに、

誤って気道に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といいます。

似た言葉で誤飲(ごいん)がありますが、

こちらは本来飲み込まない物(電池や煙草)を飲んでしまう事で、

誤嚥は窒息の原因に、誤飲は有害物質による中毒の原因になります。

 

 

誤嚥をすると、食べ物が通常入ってはいけない気管に入ってしまい、

気管を塞ぎ窒息してしまう危険性があり、大きな事故に繋がる可能性があります。

気道が完全に塞がれてしまうと5〜6分で生命が危険にさらされます。

 

厚生労働省、『人口動態統計』の2014年の結果によると、

「誤嚥」により14歳以下の子どもが26人も亡くなっています。

割合は1歳をピークにして3歳までの乳幼児が約80%を占めています。

(5歳以上でも5人が亡くなっています)

 

乳幼児は、多少大きな食べ物でもあまり噛まずに丸呑みしてしまい、

誤嚥による事故が起きやすくなっているのです。

そのため周りの大人たちは乳幼児の誤飲・誤嚥に常に気を配る必要があります。

 

 

その誤嚥(気道異物事故)を題材にした絵本を購入しました。

 

「つぶっこちゃん」

 

 

小さな子ども達が食べ物を詰まらせないように

可愛い「つぶっこちゃん」が見守るお話です。

 

 

ミニトマトをそのまま食べようとすると、防いで半分にカットしてくれたり、

ピーナッツのかけらを気管支に吸い込んでしまった際には、

手術で取り除くまでの様子を描いて、誤嚥の危険性を伝えています。

 

 

家の中での事故で最も多いのが、この誤嚥による窒息と誤飲です。

えんまるの保育スタッフは、病児保育中の万が一の時に、

「とっさの判断・行動」ができるよう、

日頃から病児保育のテキストで誤嚥や誤飲など、

事故を未然に防ぐ方法を具体的に学んでいます。

また、異物が喉に引っかかってしまった際の対処法の

実習も随時行なっていきます。

 

こちらの絵本、「つぶっこちゃん」既にご入会頂いております、

予約会員の皆様にもご覧頂きたいと思っています。

また、今後の説明会時に持参し、ご覧いただけることも可能ですので、

その際は、ご遠慮なくお申し付けください!

 

 

【誤嚥を起こしやすい食べ物】

・あめ ・ゼリー ・ナッツ類

・ぶどう ・もち ・りんご

・プチトマト ・ポップコーン

・ソーセージ ・肉 ・チーズ

・そうめん ・マシュマロ 

・団子 ・ウズラの卵 ・こんにゃく

 

 

「つぶっこちゃん」

著者 つつみ あれい

監修 坂井田 麻祐子

※絵本の写真掲載、著者様から了解済みです

 

 

 

 

 

Source: えんまる feed